飲食店開業 何を売るか 後編
こんにちは!ゴリラ店主です!うほ!
今回は、「飲食店開業準備 何を売るか 前編」の続きで後編の記事を書いていきます。
何を売るか?という問いに対して、
商品を売ることと、付加価値を売ることを両方組み合わせて、飲食店を開業することが大切だということを前編の冒頭で述べました。
そして、前編では、商品の決め方について二つのポイントを書きました。
もし商品の決め方についても知りたいという方は、下のリンクからご覧ください。
ではさっそく「飲食店開業準備 何を売るか 後編」をはじめていきます。
目次
- 自分の強みをいかして付加価値を決める。
- 自分の住んでいる街の特色をいかして付加価値を決める。
- 1.2の方法で付加価値を決めれない人に向けた付加価値の決め方。
1.自分の強みをいかして付加価値を決める。
飲食店を開業するうえで、いかすことのできる強みは何でしょうか?
10年間○○でシェフとして働いており、料理スキルが他の人と比べて高い。
このような強みを思い浮かべた人が多いのではないでしょうか。
しかし、実際このような飲食店に特化している強みは、あるに越したことはないですが、必要ないと思います。
ゴリラ店主の飲食店で働いていた経験は、チェーンのラーメン屋でのアルバイトのみです。
それにも関わらず、土日には行列のできるお店をつくることができています。
そんないたって普通の大学生のゴリラ店主にもできたので、飲食店経験がなかったとしても飲食店を開業して人気店を作ることができます。
それでは、自分の強みを一緒に考えていきましょう。
まずは、自分の生い立ち、環境を振り返ってみてください。
極端な例かもしれませんが、
「漁師の家に生まれた」、「農家の家に生まれた」も、立派な強みです。
「生まれてきてから新鮮な魚や野菜を食べてきた」、「実家から新鮮な野菜、魚が送られてくる」は、自分にとっては、当たり前ですが、他の人にとっては、当たり前ではないことです。
このような、ちょっとした他の人と違う部分を見つけ出すことが自分の強みを見つけるためには、大切だと思います。
例として「漁師の家に生まれた」Aさんが魚介専門居酒屋を開業したとします。
「漁師の家に生まれた」という強みをいかすことでこのような付加価値をうむことができます。
実際にある強みを生かして付加価値を生んでいるお店
ゴリラ店主の住んでいる京都にあるマッチョバーは、マッチョという強みを生かして、付加価値をつけたバーになっています。すごく面白いのでぜひ行ってみてください!
このように、自分のちょっとした強みをいかして付加価値を生むことができます。
ぜひ自分の生い立ちや、環境を振り返ってみてください。
きっと自分の強みが見つかります。
ちなみにゴリラ店主が自分の生い立ちを振り返った時に
学生時代の頃から「ゴリラに似ている」とよく言われてたので
ゴリラに似ているという強み(他人と比べて違うこと)を生かして
前編で説明した潰れにくい業態「専門店」×自分の強み「ゴリラに似ている」という付加価値をかけあわせて普通のナナジュース専門店ではなく
「ゴリラによる人間のためのバナナジュース」というバナナジュース専門店を開業しました。
2.自分の住んでいる街の特色をいかして付加価値を決める。
「自分の住んでいる街の特色といわれても、何も思いつかない」という人は多いのではないでしょうか?
ゴリラ店主も京都に住んでいるのですが、観光スポットとは少し距離があり、どちらかというと住宅街や、繁華街の近くです。
そのようなことから京都らしさという街の特色は、利用できませんでした。
そして、資金がなかったため、借りられる物件も繁華街や駅からは距離のある住宅街の中の物件でした。
街の特色としては、「閑静な住宅街」
ゴリラ店主は、「閑静な住宅街でお店がやっていけるのだろうか…」と不安な気持ちでいっぱいでしたが、
この閑静な住宅街という街の特色をいかして
「閑静な住宅街にひっそりと存在する異世界空間」をつくることにしました。
あえて繁華街などにある少し変わったお店、ユーモアのあるお店がない場所に「ゴリラによる人間のためのバナナジュース」を出すことで、より一層「ゴリラによる人間のためのバナナジュース」の存在を引き立てることに成功しました。
このように、一見欠点に思える自分が住んでいる街の特色を付加価値に変えることが大切だとおもいます。
例えば、田舎や、海沿い、川沿い、山の中、住宅街のような人も少なく、お店が成り立つかわからない場所でも、とらえ方によってはこの立地が付加価値になります。
このように自分が住んでいる街の特色をいかして、付加価値を生んでほしいと思います。
3.1.2の方法で付加価値を決めれない人のための付加価値の決め方。
1.2の方法で付加価値を決めれない人におすすめな付加価値の決め方を紹介します。
付加価値は、いくつあっても大丈夫です。1.2で付加価値を決めれた方もぜひさらなる付加価値を決めましょう。
ここでは、例としてスターバックスコーヒーの付加価値について紹介したうえで、自分なりの付加価値を見つけていただきたいです。
知っている方も多いかもしれませんが、スターバックスコーヒーは、コーヒーを売っているだけではなくて、家でも職場でもない、「サードプレイス」を売っていると言われています。
つまり、スターバックスコーヒーの付加価値は「サードプレイス」があげられます。
「サードプレイス」は、1.2の考え方でうまれた付加価値ではありません。
スターバックスコーヒーを世界的企業に成長させたハワード・シュルツさんは、このように言っています。
「本当に作りたかったのは、居心地のいい場所です。深煎りコーヒーだけではありません。」
つまり、自分の理想や、目標を付加価値にしています。
ゴリラ店主も、このスターバックスコーヒーのサードプレイスの話をきいて
ゴリラによる人間のためのバナナジュースをゴリラ店主の理想である
「美味しいバナナジュースを提供するだけでなくて、+αの感動や喜び、幸せ、笑顔、楽しさを提供する場所をつくりたい」
という思いで、「1杯でおなかもこころもいっぱいに。」というミッションを掲げました。
このように、飲食店を開業する人の、理想や目標を付加価値にするのも大切だと思います。
しかしここで注意してほしいのは、理想や、目標を言っているだけにはなってはいけないと感じています。
理想や、目標に向かって突き詰めて、お店の内装や、外装、接客、仕掛けをつくっていく必要があると思います。
実際に「ゴリラによる人間のためのバナナジュース」では、
店内に入った瞬間に「うほ!」という音が鳴り、お客様を店内に入った瞬間から笑わせる仕掛けをつくる。
ゴリラの写真が壁一面に貼ってあり、ゴリラが代々お店をやってきたという世界観を出し、そのゴリラにいろいろな名前を付けることで楽しんでいただく。
スタッフルームの仕切りには、世界観を崩さないようにゴリラオンリーという張り紙をして、森をイメージして草を張り巡らせるようにする。
壁には、やせたい、彼氏ほしい、ねむい、おかねないのようないろいろな人に当てはまる言葉を壁に貼ることで、写真を撮って楽しんでいただく。
バナナジュースの上に、ゴリラの形をしたクッキーをのせれるようにして、よりインスタ映えする写真を撮っていただき満足していただく。
このようにいろいろな工夫をして、ミッションである「1杯でおなかもこころもいっぱいに。」をかなえられるように努めています。
まとめ
後編では、付加価値の決め方について考えていきました、
付加価値の決め方は、色々ありますが、自分の強み(他人とちょっとでも違うこと)、住んでいる街の特色(欠点と思える部分が実は付加価値)、自分の理想、目標を付加価値として、付加価値を表現するといいお店が出来上がるのではないかなと思います。
最後に
ここまで長い記事を読んでいただきありがとうございました。
少しでも、飲食店を開業しようとしている人の手助けになれば幸いです。
これからもよろしくお願いいたします。うほ。